木の器に料理を盛りつける時間。
食材が映え、手にやさしくなじむ、暮らしに寄り添う木工のかたち。
大分・由布市の塚原高原。
由布岳を望む静かな自然の中で、木工作家・神野達也さんが手がける〈木屋かみの〉の作品は、木という素材と丁寧に向き合いながら生まれます。
サクラやクリなど、大分県産の木材を使ってつくられる器やスプーン、台皿などそのかたちは、手に取るたびにあたたかみを感じながらも過度な装飾を省いたシンプルで洗練された美しさをまとっています。
木の器に料理を盛りつけると食材の彩りが一層引き立ち、いつもの食卓にやわらかな存在感が加わります。
盛り付ける、触れる、使い続ける。
そんな日々の中で木が持つ魅力が深まっていきます。今日の一皿にも、これからの暮らしにも、そっと寄り添ってくれます。
今回盛り付けに使ったのは楓鉄焙煎の浅丸鉢。丁寧に削り出されたラインと優しい手触りが料理の彩りを引き立ててくれます。
【混ぜて美味しい!薬味たっぷり冷やし和え物】
(材料)
角切りきゅうり、千切り大葉、納豆、細切りべったら、まぐろ(たたきでも)、小口切りわけぎ(ねぎでも)
分量はお好みで。
包丁だけで簡単に作れるこの冷やし和え物は、夏バテ気味の体にもやさしい、さっぱり&栄養満点の時短メニュー。
角切りきゅうりのシャキシャキ感と体を冷やす効果、青じその爽やかな香りと抗酸化作用、納豆の発酵パワーによる腸活効果、甘酸っぱいべったら漬けのアクセント、マグロの高たんぱく&DHA・EPA、そして青ねぎの香りと殺菌作用など、すべての具材がそれぞれの役割を持ち、味・食感・効能のバランスが抜群です。
味付けは麺つゆにすりおろしにんにくをプラスするだけ。
混ぜるだけでやみつきの味になり、夏のおもてなしの一品としてもぴったりです。
冷奴や素麺、ご飯にのせても美味しく、食べ方のアレンジも自在です。それぞれの食材の香りや味が一体となり、夏の定番楽しい一皿になります。