BLUEPOND

BLUEPOND

硝子(ガラス)は、空気のようで、水のようで、氷や石のようで、光のようでとても不思議な素材です。

"透明なままでここに在る" そんな硝子のフォルムと光が生み出す豊かな表情をもっと見たい。知りたい。という単純な好奇心を原動力に、素材に触れ、研究・制作を続けています。

同じ硝子を用いても、窯で溶かす時の温度や時間、配置の仕方など、条件によってずいぶんと違った形に変化しますし、周りの空間や時間帯、陽や照明の明かりの差し方、見る角度によっても、全く異なった光の姿を見せてくれます。

光の表情がうつろう姿はまるで生きた"光"そのものが、そこに宿り巡る様子を眺めているようでもあり、目に見える(物理的な)世界と目に見えない(意識や無意識、感覚等の)世界を繋ぐ"架け橋"のような素材だと、私は捉えるようになりました。

自分と硝子。硝子と硝子。硝子と光。光と光。光と人。人と人。人と自分。

そんな出会いの連鎖から生まれる物事が、自分を含め、周りの方々の生き方や暮らしに光を添えるものであってほしい。その人ならではの魅力を輝かせるものであってほしいと願っています。

デザイナー・作り手

青池 茉由子 

【略歴】

1985 北海道室蘭に生まれる。千葉で幼少期を過ごした後、札幌にて育つ。

2007  武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 ガラス専攻 卒業。(東京)大学卒業後、鋏鍛治(はさみかじ)『佐助』(大阪・堺)にて職人(五代目伝統工芸士 平川康弘氏)の補佐を勤め、広報デザイン・制作助手・店舗運営を中心に行う。傍らでグラフィックデザインやイラストレーション作品の制作や展示・音楽活動等を行う。

2015 札幌にて『デザインアトリエ BLUEPOND』を立ち上げる。グラフィックデザインやイラストレーションを中心とした制作を行う。

2016 桑園のアトリエにてガラス作品の制作・販売を始める。(アクセサリーや暮らしの小物、ライトキャッチャー等)傍らで季節の小さなイベント等を開く。(Meet.内シェアアトリエpaddle)

2018 アトリエを桑園から円山に移す。制作活動や注文・依頼仕事に集中。(011Complex内 シェアスタジオ)

2019 アトリエを円山から宮の森に移す。(現在のアトリエ)

2022 ガラスの照明のデザイン制作や紙製品のプロダクトデザイン、企画なども行う。展示会やイベント、お取り扱い店様にて作品の展示や販売を行う。季節に一度ほど不定期でオープンアトリエを開催。