豆針
豆針の仕覆
仕覆(しふく)とは抹茶、煎茶、中国茶など茶道で使う茶入や茶碗、急須などの道具類を仕舞う袋です。日本で茶人の愛した名物と呼ばれる茶入に、着物地や古裂などの貴重な裂(きれ)で袋を仕立てたのが始まりと言われています。
道具に合わせて寸法を測り、型をおこしてその道具のために仕立てる、オーダーメイドの袋が仕覆です。
豆針さんは、愛用しているとっておきのお道具と旅を愉しみたい、何時でも何処でもお茶やお酒を愉しみたいという想いから、茶道具にとどまらず、盃やカップなどお気に入りの道具に仕覆を着せるそうです。
茶箱や籠、鞄に入れて持ち運ぶ。
共に旅する。
一人で愉しむもよし、みんなと愉しむもよし。
旅から帰ってきたら仕舞う。
棚に飾って愛でる。
仕覆を着せたいと想うものすべてに、お気に入りの裂、その道具に似合う
裂を見つけてその道具のために一針一針縫い、最後に緒(結び紐)を組んで仕立てる。
道具を最大限に愛するための袋をつくっておられます。